フォークで刺した地球を

僕らは、ワンルームの蛍光灯の下で。

遠くのラジオ

爪が伸びてしまった。ビタミン剤をたくさん飲んだ。蝉の声なのか秋の虫なのかわからない、知らない誰かの音がする。夜のせいにしたら朝は来るとしても、私の夢に続きはない。乾燥した肌と止まらない涙と青い空の不釣り合いさも真っ赤な自販機も何もかも嫌いだ。他人の声も反応もめんどくさくて電源が切れる。もう何も聞こえてほしくない。