フォークで刺した地球を

僕らは、ワンルームの蛍光灯の下で。

夜は続く

人の群れ、魚みたいだと思った。

眩しすぎるから見えなくなって

ぶつからないように息を吐いた。

大きな看板、すれ違う人、

私もその中のひとつだと知った。

 

三角の感情も、

輝く街に躍る胸も

冬だと伝える風、冷たい手。

偽物だとばれないように、

息を止めて口を緩める、暖かな夜。