フォークで刺した地球を

僕らは、ワンルームの蛍光灯の下で。

雨降る夜

たまにさ、
自分の手はこんなにも黒かっただろうかって
悩んでしまうことがあった。


好きなもので溢れた部屋なのに、
なぜか居心地がよくない時もあった。

シンプルでありたいと願う日々
好きも嫌いもなくなれば簡単に生きられる気がして
無理だから夢が見られるように
髪が邪魔で前が見えやしない。

誰かを守るために生きる人は弱くて強いものだ、
私は自分のために生きているから強くて弱いのだ。

寂しい夜には決まって雨が降るみたいで
少し嬉しい。
髪を切って軽くなれば
冬だって怖くないかもしれない。