フォークで刺した地球を

僕らは、ワンルームの蛍光灯の下で。

うそつき

大きな街灯の下なら、見つからない気がした。嘘、本当は見つけてほしい。
満月の周りだけ透明にキラキラ光る、雲が流れていくのを眺めていたらあと少しで車にひかれそうになった。
木と葉っぱのトンネルを歩いていく、私の住む町から少し遠くまで来ると自由になった気がして心から笑えてくるんだ。
エレクトロニカしか聞けない夜もある。昨日はそんな日だった。

人を見るのは大好きだし、きっとその癖のせいで自分に呪いをかけ続けたままなんだ。
もう結構な大人なのに、みっともないなと思ってしまうことばかりだよ。
私はまだ自分を子どもだと信じていて、年だけ食ってしまったんだ、きっと。君もそうでしょ?

 

全部間違いだったよ、あのときの言葉とか笑顔とか頷いたことも教えたことも全部全部間違いだったよ。

でもそうすることしかできなかったんだよ。全部そうだ。思い通りにいかないってことだけが正しいんだ。

 

だから私は自分が嫌いだ。この身体から逃げ出したい。髪を切りたい。軽くなりたい。遠くへいきたい

遠くへ。