フォークで刺した地球を

僕らは、ワンルームの蛍光灯の下で。

潜水

毒を抜かないといけない、私にたまった膿を出さないといけない。刺して、つぶして、軽くなることだけが正義みたいなこの世なんてなくなればいいのだ。まず最初に私が。

空を切れたら半分くらい君にあげる。雨が降りそうで少し悲しくなった。夏が終わっていくことが恐怖でしかないよ。変わるものが怖くて外に出られなくなりそうだ。またあの時みたくなるというのか。不幸になりたいのか、不幸にはずっと慣れないままだ。

もう少しだけ一緒にいたいと泣いていたときもあったのに、今じゃ笑顔でさよならできる。そんな大人になった自分をあざわらってほしいと思うし、涙がいつだって正義なわけじゃない。

壊れたゲームひたすら叩いて笑う。過去も全部思い通りに行かなくなる前に燃やすしかない。自分が認識できなくなればそれはなくなったと同義だ。

私を選ばないで彼女を選んだこと、当たり前なんだけど悔しくて泣くよ。そんな自分が醜くて泣くよ。泣いてばかりで目が腫れたらもっと救われないから、月が消える前に潜れ。