フォークで刺した地球を

僕らは、ワンルームの蛍光灯の下で。

ガラスみたいだ

ラジオで15歳の女の子が恋をしている話を聞いていた。冷房の風にあたりながらどんどん冷えていく身体とちょっと赤い気持ちと、明日は晴れるといいなって願ったりしてる気持ちで胸が苦しくなる。
スピッツがながれて、ギターが弾きたくなる。爪を切らなきゃ。そういえばこの前マニキュア塗ってみたいなと初めて思った。規則的になる音、爪は短い人が好きです。
ねえ、もっと楽しいことしたいです。ドキドキしたいです。心臓を止めたくないんです。まだ私には可能性がたくさんある気がして、なんでも出来る気がするの。夜だからこんな気分にもなるのかな。暑い時にはなにもしたくなくなるのに。

家の近くに公園があったら、ブランコに乗りたいし滑り台の上に座り込んで月を眺めたい。あと、ベンチに座って話すだけでときめくような恋がしたい。

制服はもう捨てたし、あの時聞いていた曲はもう聞けないけど、全部許して明日も生きていく。

壊れることも、怖くはないよ。