フォークで刺した地球を

僕らは、ワンルームの蛍光灯の下で。

笑っていて

恋がしたい。恋をしたい。ずっと恋していたい。

水の中にいるときみたいな、泡だけを見ているときみたいな、声を出しても伝わらないくらいがちょうどいいんだ。いつだってこの世界は溢れすぎていると感じている。黄色と黒が多すぎる世界で、夏は嫌い。雲のない青空は好きだけど、風の吹かない昼間は部屋に籠りたくなる。

恋をしていたんだって、私の話を聞いてくれる?

桜の花びらが咲いて舞って散って私たちも出会って別れて楽しかったね、なんて私だけ泣いて君はひたすら私の鼻をつぶして笑っていたこと、がこの一年間の全てのようだ。
家具も新しくして、ギターだけがずっととなりにいる。もうずいぶん触ってない。そうやって枯れた恋をたくさん知っている。

人は変わってしまうから、私の理想もいつかは汚れて捨てられてしまう。君たちには幸福であってほしい、これは私の押しつけがましい私の願望だ。
私が不幸であるために、あなたたちは泣いてはいけない。それだけを守ってくれよ、私がいつか本当に生きるときまで。