フォークで刺した地球を

僕らは、ワンルームの蛍光灯の下で。

豪雨

網戸の外から何かが叩きつけられている音がした。雨だ、この匂いでわかる。相変わらず、目と耳と鼻だけで生きている気がするよ。幸福だ。

何かが終わっていくから、あなたがどんどん大きくなる。汗が目に入って苦しくなるみたいに、イブに間に合わなかったケーキみたいに、私は傷ついていたい。

お風呂上がり、自室に戻ると必ずジャズを流すようになった。もう忘れた誰かの習慣を、あの頃はばかにしていたことを、大人になった私もしている。

私ね、悲しい気分の時に思い出されたいの。雨みたいだなって思われたいの。でもきっと無理なんだ、私には太陽が似合うから。