フォークで刺した地球を

僕らは、ワンルームの蛍光灯の下で。

テトラ

空を見上げて走った、雲で星が見えにくかった、真っ暗のまんなか。いつもと違う道を走った、少しのドキドキとペース配分を間違えた顔。汗だく、でも軽くなるようで、正しいんだよって頷きながら電車を見送った。どこかの夜ご飯の匂い、人とすれ違うのはまだちょっと恥ずかしかったりするから、見ないで。

思い出す人全てが笑っていたわけではなくて、それは私の責任ではないとしても、歪んだ正論がうるさい。理想って、やっぱりどうしようもなく掴めない。だから、私はいつも泣いてしまうし、言葉にしてもうまく理解されない。だってその言葉自体もう偽物だったりするんでしょ、ほら、よくわからなくなったじゃん。

音楽が聴きたい、できれば大きな音で、甘いお酒も飲みたい。楽しいんだって思いたい。

私ね、会いたい人がいるの。ずっとずっと、会いたい人がいるの。