フォークで刺した地球を

僕らは、ワンルームの蛍光灯の下で。

ヒーローにはなれない

ここ最近は、頭の巡りが悪くなったと思う。早咲きの桜を見上げては写真を撮る人たち、それを少し遠くから眺めていた私。この景色には何かが足りなくて、それはもちろん、満開のソメイヨシノと、大好きな人の横顔だった。わかっている。わかっている。それくらいは暗算で答えが出せる。

 

どうでもいい人には、無責任に結論を出してしまう。それが案外気持ちいいって喜ばれてしまうものだったりする。困惑と、困惑。随分前にむけた彼への言葉は流されてしまったのに。私は別に人助けをしたいわけじゃない。あなたは勝手に救われてしまった。

 

思うように笑顔が作れない日々が積み重なっていく。これもいつか終わるとするとしても、呼吸が一つずつため息に変わるように思えた。気のせいだって紛らわすのも飽きてしまった。それでも明日がまたやってくる。

 

昨日も生きて、今日も生きて、明日も生きて、の繰り返し。