フォークで刺した地球を

日記と詩を書いています。違いがよくわからなくなってきた。

星と月

私だけの夜空が見つからない。 知らないところがどんどん増えてしまうのは、 幸せとは言えないと思うんだ 空いた薬の瓶、ヴァセリン、流れる音楽 暖房の音も風の音も心臓よりも小さく優しい どうか否定してほしい 嘘でもいいから甘い君でいてほしい 全部わか…

風船

君からもらったちっぽけな愛を抱いて生きている。 誰にも言わないはずだから、私だけの君が今も生きている。 欠けた薬指の爪、眺めてため息をついた。 空が分離する前に家に戻らなくちゃいけない。 私はずっとあの季節から戻ることができない。 夏みたいな春…

私の名前

本当の私を知っている人は数えられるくらいでいいと思う。 君が最後に呼んでくれたことが、魔法みたいにキラキラしている。 あの春の日に私は本物を知って生きることを選んだ。 髪をいじる癖が治らない。軽くしたんだねと触ってくれるから短い髪型ばかり選ん…

翼があれば

君は今誰を抱いているのだろうなと ふと思ってしまって どこまでも自由な人だったから ずっと寂しくてたまらないのかと 勝手に想像してやめた。 自分のことで精一杯だから 他人のことなんて気にしてられない 君はきっと君らしい幸せを選んで それは私にはう…

夜は続く

人の群れ、魚みたいだと思った。 眩しすぎるから見えなくなって ぶつからないように息を吐いた。 大きな看板、すれ違う人、 私もその中のひとつだと知った。 三角の感情も、 輝く街に躍る胸も 冬だと伝える風、冷たい手。 偽物だとばれないように、 息を止め…

秘密

また一つ言えないことが増えて 大きくなる世界に私は戸惑うばかりだ 正義が音を立てて崩れたら 誰かが拍手してくれる気がする 君のこと嘘にはしないよ 全部飲み込んで私は生き抜いている お気に入りのスカートを履いて あの時とは違う景色を歩いている 君も…

東京

微かに揺られている 人が少ない車両内。 暖かい日差しも耳に入ってくる優しいノイズも お上りさんだから、楽しくて仕方ない。 爪が伸びてきたから切らなくちゃ クリスマスプレゼントは何がいいかな。 冬が似合う女の子にはなれないけど、 自分のために赤い口…

帰り道

綺麗な青、群青、湿度、水しぶき、誰かの吐息、白い息、イルミネーション、風吹く夜、 いつか君にも見せられたらな。星が眩しい夜空、ピアノの音色、揺れるあの姿はとても美しいもの。 私はずっと一人。車も人も猫もいない、小さな町で息をしている。

白い月

痛みにひたすら耐えて、病院の外に出たら月が見えた 新宿と欠けた月って、なんだか似ている。 透明な風にいつかはなりたい。 私は人間であって、動物ではないんだ。 いつだって自由にどこにでもいける。 看板も揺れる、風が強い。 雨がもう降らなくなったの…

目指してきたもの

前向きな人が好き。 生きるのが楽しいって言ってる人が好き。 笑っている人が好き。 綺麗な人になりたい 真っ直ぐな人になりたい でもきっと全部は叶わないし 私にはできないことがたくさんある。 今の私にできることって少ないんだけど 他の人にはできない…

雨降る夜

たまにさ、自分の手はこんなにも黒かっただろうかって悩んでしまうことがあった。 好きなもので溢れた部屋なのに、なぜか居心地がよくない時もあった。シンプルでありたいと願う日々好きも嫌いもなくなれば簡単に生きられる気がして無理だから夢が見られるよ…

林檎飴

もう手がとどかなくてでも生きてることだけが確かにわかる。私の知らない人と恋をして、赤くなって人間になっていく君はとても美しいと思う。大きな背中も、濡れたその黒髪も、手を繋いで歩いた横断歩道も眩しすぎる街灯、桜の匂い、ちゃんと綺麗に思い出に…

白線

変わっていくものが怖い 続いていくことが何よりも正しい 私のことを決して好きにならない人を 死ぬまで愛して灰になりたい。 ずっと好きだった彼も彼女も君も 嫌いになりたかったわけじゃないとして 愛せなくなったのは誰のせいか。 一人きりで生きている気…

飽食

トーク履歴見て懐かしくなって 夏が終わっていくのも気持ち良くなった 満たされた腹の奥に見えた女の顔、 好きが溢れなきゃ全てが上手くいくのに 木苺のメレンゲ、秋雨の気配、 君はずっと割れた爪を眺めていた。

行く末

大きな月、いつかまるくなる時まで空を見上げて走る。知らなかった街とリンクしていくあの桜吹雪の景色の中の一部と私の真ん中が混ざって苦しい。 オレンジの香り、君の仕草と声もどんどん錆びて一枚の絵みたいになって飾られていく。

ほころび

お風呂に入ろうとしたのに スマートフォン、握り締めて寝てた。 明るい部屋の中で 死んだように眠っていた。 首が痛くて目が覚めて 慌てて薬を飲んで一息ついて ほらもう新しい日になったから、 喧嘩したことも忘れてしまう。 雨音に隠れて嘘をついた、 私だ…

もしも

蚊に刺された跡が真っ赤に染みていて、 キスマークみたいだなと思いながら誰のこと浮かべていたか。 いらないものばかり捨てられなかった私の真ん中。 私の知らない君が今も生きていることが寂しい。 割れたガラスの向こうに、何が見える。 誰にも知られない…

魔女の目

今日の三日月はなんだか綺麗で 吸い込まれてしまいそうで、立ち止まって眺めた。 頬に触れるなまぬるい風、横断歩道、 枯れ葉の踏まれた音、どこからか金木犀の香り、 まだ明かりの消えない校舎の前を通り過ぎて 誰も待ってはいない家に帰る。 桜が咲けば呪…

夢中

横顔も寝顔もまだ知らない過去もあの夜景も坂道の向こうの景色も二日酔いの朝も全部間違いなく本当で私は今も生きてる。君がいなくなる時まで一緒にいると言ってくれた人がいて、その言葉は魔法みたいに軽くて台風に吹き飛ばされてほしかった。 君に嫌われな…

机の上に物がたくさんあったから、全部箱の中にしまって楽になった。 窓の外、虫がうるさい。いらないものばかり集めている気がする。 扇風機の風で壁のポストカードとドライフラワーがひらひら舞って、落ちてこないか不安になって、 明日には東京にいるのだ…

赤い星

左手の爪が伸びるたびに、部屋に置いてあるギターが錆びていく気がする。 麦茶を飲んで汗をかいて、私は8月45日くらいを過ごしています。麦わら帽子も今日がきっと最後。 イヤフォンしているのに聞えてくる笑い声、電車の中で騒いでいた人たちが少し羨ましか…

昨日のこと

髪を切ってから初めて会ったから、「ねえ、何か言うことあるんじゃない」って問い詰めても、何も出てきそうにもないから切ったんだよって目を合わせずに言った。そうしたら、あ、そういえばって顔をして「似合ってる、そっちの方が好き」だなんて喋り出す。…

西へ行く

やっぱり新幹線は苦手だった。三半規管が頑張ってくれない。アネロンのニスキャップ。修学旅行みたい。 あっという間の2泊3日で、でも出発前から左足が痛くてずっと湿布貼って歩いてました。老いを感じた旅行でした。関西弁とかたくさん聞けるといいなあと思…

ソーダ水

いつもよりも遠くまで歩いたから足の裏が痛くなった。 知らない道、知らないバス停、変な名前の川、デコボコな道路 欠けた看板の意味が読めなくて、車のライトは遠くからでもわかる。 誰かのための正義で傷つく人がいるんだって 炭酸は苦手だったけど、気づ…

髪を切った

また一つ愚痴を吐ける場所が減ったけど、私の心は綺麗になった気がしている。 美容師さんが素敵なカフェの場所を教えてくれたから行ってみたけれど、今日は定休日だった。 インスタ映えもフォトジェニックも、全部生きにくくなっているだけだよ、 風に運ばれ…

変われないもの

もう静かな曲しか聞けない、あとは全部ノイズみたいにガサガサしている。 夏が終わってしまった。風が強い日はどうしても顔が険しくなった。 踏切で通せんぼされて、通過する電車を見つめていたら自分の姿も見える。 小さな町では生きにくいです。どこか遠く…

応答せよ

君しかいないよって言えば、嘘でもなんでも心が真っ赤になるの。 日焼けした肌にも飽きたね、夏らしいことなんもしてなかった気がするね。 もうすぐ半年間の日記が本になってやってくるから楽しみです。 たこ焼きが食べたいねってそれだけで大阪と京都旅行を…

よるのさんぽ

暗い夜にしか出られない。まだ蒸し暑い空気。 ニ等分線、ガードレール。メガネが少し汚れていたな。 車の免許はもっていないから、あのマークの意味がわからない。 どうせわかるはずもないじゃないか、だから黙ったままでいることばかり。 「絶対大好きだよ…

盲目

恋をしていたいよ。そうじゃなきゃ生きていけないよ。 もっと楽しいことがあるって信じていたいよ。 夜には眠れて、朝には起きて、何だってやれば出来るって 私が世界の中心でありたいのに、それはずっと、君だった。

月が見えない夜は

古い郵便ポスト、腐った電柱。室外機の会議中、右耳だけ重くなった。 月が見えない夜は変わらないものだけが沈んでいく。 止まれと表記された道路の真上を歩いて、これが愛しさかって頷いてみた。 私はいつだって、いつか街灯になることを夢見ている。 出来…