フォークで刺した地球を

僕らは、ワンルームの蛍光灯の下で。

耳鳴り

ああ、私は生きてる。歌えば反応は返ってくる。捻じ曲がった骨が痛む。用意された台の上に服を脱いで立ち尽くす。アオイイロは苦手で、本当はピンクが好きなことも言えない。私には似合わないものばかりで、こんな顔潰して笑っていた。良いことも悪いことも平等に降ってくる、私の心と脳みそのケンカ。

逆さの地球

星が綺麗だと思うくらいに、わたしの心は汚れている。だから、もっと壊してくれて構わない。そうやって深く、奥まで消えてしまおう。本当の気持ちは見せられないし、だからいつだってわたしはありのままです。
頭が痛い、また同じところが痛む。好きだった人がきっとどこかで生きている。だから私だって生きる。
あの人は元気だろうかと浮かぶ人が多いほど、私は優しくもなれるし、虚しくもなれるよ。

どこから月は欠けるのか

左手首が死んだ。古い呪いにかかって死んだ。また動く時まで今はただ待つ。慣れない右手でスマートフォンを叩く。
好きな人に会えたら、もう二度と会えない人に会えたら、そう考えるだけで楽しくなるのはもう君がわたしの中にはいないから。
何もない部屋で天井だけを見つめていたい。音楽を聞くたびに気持ちよくなって仕方ないのは知らない世界の他人になりきれるから。わたしは自分を溶かして海になりたい。