フォークで刺した地球を

僕らは、ワンルームの蛍光灯の下で。

小さな部屋

控えめに流れるジャズ、オレンジ色の灯り、
君がいない、画面の中の揺れている人は誰だ、
爪を短く切った、アルコールには手を出してはいない
目覚まし時計はもう動かない、コップの中は空だ。

乾燥する唇、甘ったるい香りの空間に
見えてほしい現像もいない、首をかきむしって苦しい
膨らんだ風船は割るのが正しいのか、飛ばすのが間違いか
桜が散るのは悲しまない癖に、おしまいを嘆くのはださいね

朝が来る

前よりも言葉を吐く回数が減った。目覚まし時計よりも先に起きることが増えた。

笑うことは前と変わらない、でも今の方が生きていると思う。

幸せかどうかはわからない。

夜更かしをしなくなったら、不幸がなんだかわからなくなった。

普通になってしまうこと、普通であったこと、全部ね、昨日に忘れた。

空っぽでも悲しくない。次はどれに染まろうか、そんな気分。

見上げた月が、消えるまで。

私、あの頃よりも夜が好きだよ。