2018-05-22 夜宴 詩 痛みが恋であるなら、この気持ちは愛だ。 街灯を照らすのが夜ならば、私の涙は嘘になる。 癖のついた髪を撫でて、枯れてしまった信号機を眺める。 赤、青、黒。消えてしまった物の在り処。 大胆不敵に笑ってみれば、遠くから揺れる風に香る煙の色。 君の声が聞きたい。
2018-05-07 小さな部屋 日記 控えめに流れるジャズ、オレンジ色の灯り、君がいない、画面の中の揺れている人は誰だ、爪を短く切った、アルコールには手を出してはいない目覚まし時計はもう動かない、コップの中は空だ。乾燥する唇、甘ったるい香りの空間に見えてほしい現像もいない、首をかきむしって苦しい膨らんだ風船は割るのが正しいのか、飛ばすのが間違いか桜が散るのは悲しまない癖に、おしまいを嘆くのはださいね
2018-04-05 朝が来る 日記 前よりも言葉を吐く回数が減った。目覚まし時計よりも先に起きることが増えた。 笑うことは前と変わらない、でも今の方が生きていると思う。 幸せかどうかはわからない。 夜更かしをしなくなったら、不幸がなんだかわからなくなった。 普通になってしまうこと、普通であったこと、全部ね、昨日に忘れた。 空っぽでも悲しくない。次はどれに染まろうか、そんな気分。 見上げた月が、消えるまで。 私、あの頃よりも夜が好きだよ。