2018-02-01 ムーン 日記 乾燥する肌で冬を感じて 咲いてしまったら価値のない桜だ。 暗い夜のままでいい、 赤い月はとても素敵、 誰も見上げないからずっと見つめていたあの日も 息が白いねと笑いあったあの日も きっと明日は忘れて、明後日には思い出すの。
2018-01-25 帰り道 日記 人身事故で遅れる電車、 暗い歩道、お店の灯り、 春になったら苺のクレープが食べたい。 小さなかたまりの氷たち、雪がそうでなくなったもの、 頬を裂くような冷たい空気も 手袋を忘れて石のような両手も そのうち忘れ去られて、また思い出される。 音楽を聞かずに帰るのもたまにはいいかもしれない 誰もいない街灯の下、私は自由だ。
2018-01-17 星と月 詩 私だけの夜空が見つからない。 知らないところがどんどん増えてしまうのは、 幸せとは言えないと思うんだ 空いた薬の瓶、ヴァセリン、流れる音楽 暖房の音も風の音も心臓よりも小さく優しい どうか否定してほしい 嘘でもいいから甘い君でいてほしい 全部わかって飲み込んでくれたら 誰よりもまるくなって飛んでいける 月の見えない夜、誰にも言えない秘密、 私はずっと誰かに恋をして生きている。 吸い込まれそうな光の向こうに 私はいつまでも憧れている。