フォークで刺した地球を

僕らは、ワンルームの蛍光灯の下で。

ソーダ水

いつもよりも遠くまで歩いたから足の裏が痛くなった。

知らない道、知らないバス停、変な名前の川、デコボコな道路

欠けた看板の意味が読めなくて、車のライトは遠くからでもわかる。

誰かのための正義で傷つく人がいるんだって

炭酸は苦手だったけど、気づいたら飲めるようになっていたよ、

でも、ビールは苦手。だから皆かっこよく映るの、大人。

私ね、黒髪で、右利きで、煙草を吸う冷たい目の人が好き。

胸の中の君だけが勝手に綺麗になっていくのも、少し気持ち良かったりする。

髪を切った

また一つ愚痴を吐ける場所が減ったけど、私の心は綺麗になった気がしている。

美容師さんが素敵なカフェの場所を教えてくれたから行ってみたけれど、今日は定休日だった。

インスタ映えもフォトジェニックも、全部生きにくくなっているだけだよ、

風に運ばれてくる矯正液の臭いが鼻に刺さる。今日はシャンプーしちゃいけないんだっけ?

京都にいく準備をしていて、自分の飲む薬の多さに引いてみたり、

それでも生きていられるのだから仕方ないよねって笑い飛ばして姪っ子のケンカを仲裁して

「大好きだから遠くにいかないで、すぐ帰ってきて」って泣かれて嬉しくなってしまう。

可愛い子の言葉は全てが正しく聞える。とてもずるいよ。

変われないもの

もう静かな曲しか聞けない、あとは全部ノイズみたいにガサガサしている。

夏が終わってしまった。風が強い日はどうしても顔が険しくなった。

踏切で通せんぼされて、通過する電車を見つめていたら自分の姿も見える。

小さな町では生きにくいです。どこか遠くへいきたい。私を知らない人だけでいい。

胃が痛い。食べて寝て起きて食べて寝ていたい。

たぶん世界を知りたくない。綺麗も汚いも知っているも知らないも全部どうでもいい。

あれ、中学生のときみたいな感情だなって懐かしくなった。

あれから10年くらい経つけど、私はずっとわたしのままだ。