あなたがいて
煙草、嫌いじゃなかった?と聞かれて、そうだったっけ、ってとぼけてみる。
全部君のせいです。その姿と匂いに惹かれたせいです。言わなかったけど。
悪夢にも近いような変な夢を見た、もう乗り越えたはずのこととか、逃げられることから逃げないこととか、もう逃げることすら選択肢にないような状況。目を覚ましても心臓の音がうるさい、落ちつかない。だからブログを書いている。私にはよい選択。
隣に君がいて、大丈夫だよって頭を撫でてくれたらまた眠れたかもしれないとか、ばかばかしくて泣けてくる。ちょっと間違った過去の使い方。君を悪者にはしたくないんだぜ。本当だよ。
痛みは本物で、私はもっと軽くなりたくて、春がやってくるのが怖い。当たり前でしょ、冬が終わらなければ春はやってこない、もう孤独にさえ、飽きてしまえたら良かった。そうなれるように生きているし、もう死んだようなものだった。
ラン
新しい靴を履いて、暗い夜の中を走った。街灯だけの明かりと、たまに現れる人、きっと帰り道、少し恥ずかしくなる。どうか見ないでくれと思いながら空を眺めていた。
中学時代の記憶とか、走れるようになったときの気持ちとか、何回だって思い出して感動する。私の命から海が切り取れないのと同じくらい、そこにあり続けるもの。
苦しいのが楽しくて、笑いが止まらないの、生きてる気がする。大好きなアーティストの曲を聴いて、呼吸を乱しながら走ること。曲ごとにペースを変えてしまったのは反省します。おかげさまで、今もう足がボロボロなの。明日も走れるかな。
変わることは生きること。いつもの逆、でも同じこと、
あたしが消えて私になっても、あの記憶はずっと持ち続けているよ。